凡庸な悪

 凡庸な悪:「悪とは、システムを無批判に受け入れることである」

①現行のシステムを所与のものとして、その中でいかに「うまくやるか」について、思考も行動も集中させる、という生き方
②現行のシステムを所与のものとせず、そのシステム自体を良きものに変えていくことに、思考も行動も集中させる、という生き方

国や組織の腐敗の原因は①にあり、それこそが「悪」というものだ。組織という相互幻想を守ろうとする人は性悪になって倫理を見失う。改竄指示で人を自殺に追い込む官僚はアイヒマンと同じ「悪」。マニュアルに従って心ない対応するもの行くつく所アイヒマンになるのだ。
起業家や未来を創るリーダーがすることは②であるが、それはすなわち悪ではない「善」の行いなのだと思う。