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Showing posts with the label 早稲田大学

2022年度入学式

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もう4月1日で入学式なのですね。 柳井さんの祝辞を拝見しましたが、素晴らしいですね。 人とは違う、誰もやらない事をやる 権力におもねるのではなく学問の自由と独立を大事にする 在野精神とは、一言でいえば、自らの出世やお金や権力の為ではなく世の中の人々の為に働くということ。そのような早稲田の精神が自分に大きく影響 ユニクロが目指すのは服の民主主義の実現で、人々の為に働くこと会社をより良くする為に働く事が大事  人が生きていく上で最も大切なのは使命感をもつこと 自分にしかできない自分の人生を思いっきり生きてほしい 失敗は恥ではありません、その経験に学んで改めて挑戦する 早稲田の在野精神を学んで欲しい 確かに、独裁者は160万円の高級ダウンを着ますが、ユニクロは着ませんんね。あまねく人に商品とサービスを届けるのも民主主義であり、それもイノベーションの本質なのだと思います。 後、今年からこちらの本が新入生全員に配られるとのことで読みたいと思います。 自分も新入生と同じ気持ちになりました。 ご入学おめでとうございます。

卒業式の総長メッセージ

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 大学の卒業式というとスティーブ・ジョブズのスピーチが有名ですが、日本でも各大学の卒業式がライブ配信されるようになって、各大学が卒業生に送るメッセージがオンラインで見れて興味深いです。 いくつかの大学の総長/学長式辞を拝見しましたが、その多くがどちらかというと社会全体を中心にした表層的な内容である中で、早稲田大学の田中総長の式辞が最も心に響きました。ウクライナからとロシアからの双方の留学生に対する思いやりができるしなやかな感性と、たくましい知性をもって人の道から外れず進んで世界に貢献して欲しいという早稲田大学の卒業生への言葉は教育者である大学としての最も大事なメッセージだと思いました。 ウクライナで戦争という理不尽なことがなぜ起こるのか、なぜ止められないのかにつき政治学はある程度説明はできるものの、これを止める有効な手段がないことへの無念さも表明されておりました。 イノベーションで人が使う道具としてのテクノロジーが進化しても、最後は人間の内面に関わる問題で人間は最も苦しむという不都合な真実に改めて直面し、政治学を含む人文・社会科学という学問を活用して人類社会の幸福と持続可能性に貢献するような人間自身のイノベーションにも取り組みたいという思いを強く致しました。 オックスフォードで DPhilという学位はまだ出来てから105年とまだ歴史は短い のですが、オックスフォード大学では中世よりMAが大学大学で教えることが許される本来のライセンスでした。これはオックスフォードの学部卒業生が入学から7年経つと取得できるライセンスなのですが、その心は社会に出た後の4年という経験をもってMAというライセンスが形成されるという事でした。その意地でも卒業はスタートなのでしょう。 これから資本主義が1次元から複数次元に拡張され、民主主義と権威主義との対立が先鋭化する歴史的な困難な時代に向き合う中で、他者に洗脳されずに、自ら情報を探し、自分の頭で真実を見抜き、自分として正しいことを判断し、自分の意見を言う勇気を持てるような教育を受けた人がどれだけ活躍するかに世界の平和と人類文明の継続がかかっているかと思います。 全ての卒業生の皆様の今後のご活躍に期待致します。

大学に年3%の事業成長を課す10兆円ファンド

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日本経済新聞2022年2月25日記事「 国内大学、遠い世界レベル 10兆円ファンド運用にリスク 」からのメモ。 ファンドで人工知能(AI)や量子技術など最先端研究を後押し。 支援校は「国際卓越研究大学」として、当初2~3校、段階的に6校程度に拡大。 年3000億円の運用益目標で1大学数百億円規模を支援。24年度から運用益を配分。 米ハーバード大が4.5兆円、英ケンブリッジ大が1兆円規模の基金。米エール大や英オックスフォード大は年9%の収益を稼ぐことも。 卒業生の寄付金が主な原資で大学の自己責任で運用のリスク。 日本のファンドの主な財源は税金 。元金、金利の返済が必要。損失が生じた場合の穴埋め、低金利下で安定的運用益を配分できるにリスク。 政府は23年度にもファンドによる支援先決定。日本経済新聞による学長アンケートでは国公立、私立の40大学が関心。 政府による大学の支援要件:①事業収入の年3%成長②「合議体」の設置③高い研究力。 事業収入は国立大の場合、大学発ベンチャーを通じた知的財産による収入、企業からの共同研究の協力金等。 大学は3%成長が可能になるような事業戦略を示し政府が審査。 支援を開始したあとに事業収入の増加率が単年度で3%を下回ってもすぐに支援を打ち切らないも、 国/JSTが事業戦略もみて長期的な視点で継続するかを判断。 合議体は大学の執行部から独立し中長期の経営戦略などを担う。国立大の場合は「法人総合戦略会議(仮称)」と称し財務計画など経営の重要事項を決定。会議の構成員の人数は10人程度が適当。執行部には経営と研究の担当者を分けて配置。 経営の資質に優れた人材を集める 。22年度以降に国立大学法人法の改正を検討。 ファンドは科学技術振興機構(JST)に設置する。実際の運用は資産運用の会社に委託。法改正し JSTの運用担当の理事に農林中央金庫の出身者が就き専門スタッフを集めた 。 税金による政府の10兆円大学ファンド。支援には大学での事業収入の年3%成長が要件。大学は3%成長が可能になるような事業戦略を示し政府が審査。経営目線を入れて大学に事業成長を課す。それで大学の国際競争力は上がるだろうか。海外の大学は卒業生の寄付が財源、運用にも研究にも政府は当然関与せず。良い研究には学問の独立と自由が必要とも思う。 cf. 早稲田大学のエンダウメント

大隈重信没後100年

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早稲田大学の創設者、大隈重信は1922年1月10日に早稲田で亡くなりました。明日の2022年1月10日は 大隈重信没後100年 との事でお墓参りをさせて頂きました。 100年を経った今でも多くの方がお参りにこられる大きなお墓は、オックスフォードのホールの肖像画のにょうに「 何かを学び,成さんとする人に対し,示唆を与え 」られるような場所でした。 大隈重信は近代日本の立ち上げに尽力され、早稲田大学という想いのこもった大学を設立されたご功績に対して想いを寄せ、自分も同じように世に貢献したいと願って手を合わせました。 2022年1月4日の投稿「大隈重信」 中の引用を改めて思い起こしまた。   「経済発展も大隈は「イギリスの商業は自由貿易を主義として「大陸」を相手として世界のいたるところで「競争」してきたので発達してきた、とイギリスを理想のモデルとしてとらえる」。また「列強に対抗するためにも、さらなる教育の充実を主張した。読み書きや、国民の「心性を開拓」して知識を啓発する普通教育だけでなく、「専門学の講究」(高等専門教育と研究) も重要だと言う。それは、政治経済法律や商業などと、技術教育、さらに「発明」である。日本の学者は「発明」を欧米に委ねて、その成果を模倣するという姿勢でいるが、もっと発奮すべきであると批判する。」   「大隈は、三井・住友・藤田・安田・古河といった「第一流の実業家」も含めた実業家たちが、「百姓や労働者や小さな実業家」などに向かっては尊大で 威張っているが、「役人」〔閣僚や官僚〕 に対しては「勢力が無い」、「頭が上がらぬ」というように、いまだに「専制時代」の臆病風に吹かれていると述べて、実業家の気概ある行動を求めた。」 「大隈や早大関係者は、オックスフォード大学のようなスタイルを取り入れ、官学である帝国大学と競い合おうとしたのである。」

大隈重信

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今年は 大隈重信 没後100年。薩長出身ではない非主流の立場で明治維新の日本の財政と外交に携わり、2回首相を務めた政治家。民間活力による産業振興を行う小さな政府論者であって、東西文明の調和の理想を持っていた。1881年43歳の時の政変で在野となり、44歳の1882年に東京専門学校を設立、その後政府に復活し、外務大臣だった1889年51歳の時に爆弾テロで右脚を失い、76歳から78歳まで二度目の総理を努め、1922年1月10日に83歳で亡くなった。「自分の人生には功績よりも失敗の方が多い」と述べる大隈は、鋭い直感力を持っており、やるなら命がけで本気でやれ、というのが幕末以来の信念だったと。 特にイギリス風の政党政治の導入を目標としていたことが印象深く、早稲田大学は、つまり日本のオックスフォード大学となるべく設立された、と理解しました。 明治維新の時に掲げられた日本という国の理想には全く道半ばで、逆に政治的、倫理的、科学力的、教養的にも日本社会は衰退しているのではないかとさえ思ってしまいます。100年前と言えばまだついこの間でもあり、改めて世界で輝く日本への理想を持って取り組みたいと思う。 イギリス風の政党政治を目標に 「イギリス風の政党政治を作り「 輿論」を政治に反映させ、東アジアに安定した秩序を作り、清国や列強と貿易を拡大して日本を通商国家として発展させることができるのは、伊藤ではなく自分である、と。」いう強い自負心が大隈にはあった。 ここで「大隈は、国民のよく考えぬかれた理性的な意見である「輿論」と、むしろ気分や感情に影響された意見である「 世論」を区別している。」 「大隈は輿論にもとづいた政治を理想とし、中産階級以上の自立した個人がリードしているイギリス風の政党政治をめざした。しかし、世論の力も知っており、世論に流されないように、さらに世論をできる限り味方に付けようと試みながら、理想の政治をめざした。」 経済発展も大隈は「イギリスの商業は自由貿易を主義として「大陸」を相手として世界のいたるところで「競争」してきたので発達してきた、とイギリスを理想のモデルとしてとらえる」。また「列強に対抗するためにも、さらなる教育の充実を主張した。読み書きや、国民の「心性を開拓」して知識を啓発する普通教育だけでなく、「専門学の講究」(高等専門教育と研究) も重要だと言う。それは、政...

早稲田大学のエンダウメント

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早稲田大学がエンダウメント(大学基金)の運用でPEにも投資を開始しており、2050年に運用資産3000億―5000億円を目標に据えているとの事です。 ようやく日本の大学でも 欧米の大学と同じように未来に投資し運用するエンダウメントの取り組みが始まっていることは素晴らしいです。 早稲田大学は寄付金などの資産を運用して教育や研究の財源に充てる大学基金の「エンダウメント」を展開する。 運用資産に余裕があることから、リスク回避と流動性にこだわらない150億円のエンダウメント枠を設定。リターンの高いミドルハイリスクのPE投資を始めた。 早大は大学評価機関の英クアクアレリ・シモンズ(QS)による世界大学ランキングと運用基金の相関を踏まえ、50年に運用資産3000億―5000億円を目標に据えている。 -  早大が教育・研究財源に充てる新たな大学基金「エンダウメント」って何? ニュースイッチ 2021年11月20日より。 Sequoia CapitalのMike Moritz氏は、母校のオックスフォード大学の エンダウメント を米国の大学のような運用する体制にすべく、彼が出身の クライスト・チャーチに 2008年に£25Mを寄付 した際は、自分の寄付にクライスト・チャーチが£75Mをマッチする事を条件として、これを オックスフォード大学の エンダウメント( 基金)運用会社の Oxford University Asset Management(OU AM)で運用させるようにしました。 また2012年に追加で母校への£75Mの寄付をする際も、£25Mの3回払いとし、Moritzの£25Mにエンダウメントの£25Mのマッチングを条件とし、更に追加で£50Mの寄付を募って合計£100Mに達した時に、2回目の£25Mの寄附がされるというインセンティブ設計をしている所が流石VCらしい。 いずれにしても寄付が消化されるだけでなく、未来への投資d運用されてその運用益が次の教育研究の原資となる米国のような大学エンダウメント運用の取り組みの口火を早稲田大学が切られたことは重ねて素晴らしい事だと思います。 自分もいつかMike Moritz先輩のような寄付ができる人物になりたいものです。 

早稲田大学とオックスフォード大学

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いずれも都の西北に位置する 早稲田大学と オックスフォード大学 は 2020年4月17日付で 大学間協定を締結 されています 。「 この協定により、「早稲田大学と オックスフォード大学 の ”Computer Science”、 “Mathematics”、“Physics”分野での研究・教育面の組織的な交流の活性化が実現します。」との事です。 早稲田大学の Wikipediaの年表 を見ても 早稲田大学とオックスフォード大学はここ10年ほど近い関係があるようです。ぜひこれを更に深められればと思います。 2011年(平成23年) 10月 - オックスフォード大学に招かれ、吉永小百合がオックスフォード大学ハートフォードカレッジのチャペルで原爆詩の朗読を行った。 2012年(平成24年) 12月19日 - オックスフォード大学エクスターカレッジ学長来校。 2013年(平成25年) 4月 - 早稲田大学大学院入学式にオックスフォード大学フォルフソンカレッジ学長来校(4月2日) 10月 - オックスフォード大学サイード・ビジネス・スクールと早稲田大学ビジネススクールで双方向オンライン授業“Global Opportunities & Threats:Oxford (GOTO)“開始。 2020年(令和2年) 4月17日 - オックスフォード大学理工系3学部と大学間協定締結。