早稲田大学のエンダウメント
早稲田大学がエンダウメント(大学基金)の運用でPEにも投資を開始しており、2050年に運用資産3000億―5000億円を目標に据えているとの事です。
ようやく日本の大学でも欧米の大学と同じように未来に投資し運用するエンダウメントの取り組みが始まっていることは素晴らしいです。
早稲田大学は寄付金などの資産を運用して教育や研究の財源に充てる大学基金の「エンダウメント」を展開する。
運用資産に余裕があることから、リスク回避と流動性にこだわらない150億円のエンダウメント枠を設定。リターンの高いミドルハイリスクのPE投資を始めた。
早大は大学評価機関の英クアクアレリ・シモンズ(QS)による世界大学ランキングと運用基金の相関を踏まえ、50年に運用資産3000億―5000億円を目標に据えている。
- 早大が教育・研究財源に充てる新たな大学基金「エンダウメント」って何?ニュースイッチ2021年11月20日より。
Sequoia CapitalのMike Moritz氏は、母校のオックスフォード大学のエンダウメントを米国の大学のような運用する体制にすべく、彼が出身のクライスト・チャーチに2008年に£25Mを寄付した際は、自分の寄付にクライスト・チャーチが£75Mをマッチする事を条件として、これをオックスフォード大学のエンダウメント(基金)運用会社のOxford University Asset Management(OU AM)で運用させるようにしました。
また2012年に追加で母校への£75Mの寄付をする際も、£25Mの3回払いとし、Moritzの£25Mにエンダウメントの£25Mのマッチングを条件とし、更に追加で£50Mの寄付を募って合計£100Mに達した時に、2回目の£25Mの寄附がされるというインセンティブ設計をしている所が流石VCらしい。いずれにしても寄付が消化されるだけでなく、未来への投資d運用されてその運用益が次の教育研究の原資となる米国のような大学エンダウメント運用の取り組みの口火を早稲田大学が切られたことは重ねて素晴らしい事だと思います。
自分もいつかMike Moritz先輩のような寄付ができる人物になりたいものです。