ロジャー・ペンローズ Get link Facebook X Pinterest Email Other Apps - February 17, 2021 ペンローズがノーベル賞を取ったシンギュラリティ理論の話から、ホーキングがそれをビッグバンに拡張して話やビッグバン前の宇宙についての話、最後の忌部ユーでは、次の物理学のフロンティアは「意識」の問題である事を熱く語っておりました。機械が計算できる事と我々が理解するという事の違い。理解するには意識が必要で、量子コンピューターでもできない。量子力学も計算の応用はできるが、波動関数の崩壊の説明はできない。シュレーディンガーもその問題からは目を背けていた。最高のレクチャーでした。 Get link Facebook X Pinterest Email Other Apps
「学問のすゝめ」 - November 22, 2021 福澤諭吉は 「学問のすゝめ」 の中で産業革命からのイノベーションの本質を極めて正しく捉えていたと思います。 『右に論ずるところをもって考うれば、国の文明は上政府より起るべからず、下小民より生ずべからず、必ずその中間より興りて衆庶の向かうところを示し、政府と並立ちて始めて成功を期すべきなり。西洋諸国の史類を案ずるに、商売工業の道一として政府の創造せしものなし、その本は皆中等の地位にある学者の心匠に成りしもののみ。蒸気機関はワットの発明なり、鉄道はステフェンソンの工夫なり、始めて経済の定則を論じ商売の法を一変したるはマダム・スミスの功なり。この諸大家はいわゆる「ミッヅルカラッス」なる者にて、国の執政に非ず、また力役の小民に非ず、正に国人の中等に位し、智力をもって一世を指揮したる者なり。その工夫発明、先ず一人の心に成れば、これを公にして実地に施すには私立の社友を結び、益々その事を盛大にして人民無量の幸福を万世に遺すなり。この間に当り政府の義務は、ただその事を妨げずして適宜に行われしめ、人心の向かうところを察してこれを保護するのみ。故に文明の事を行う者は私立の人民にして、その文明を護する者は政府なり。これをもって一国の人民あたかもその文明を私有し、これを競いこれを争い、これを羨みこれを誇り、国に一の美事あれば全国の人民手を拍って快と称し、ただ他国に先鞭を着けられんことを恐るるのみ。故に文明の事物悉皆人民の気力を増すの具となり、一事一物も国の独立を助けざるものなし。その事情正しく我国の有様に相反すと言うも可なり。』 学問のすゝめ Read more
人類がつくった人工物の総量が地球上の生物量を上回るという転換点 - February 18, 2022 人間がつくった「人工物」の総量は、こうして地球上の生物量を上回った (WIRED2020年12月記事)。 人工物をリサイクルしないと人類は滅びますね。 <記事のまとめ> 2020年かその前後2〜3年の間に、生物と人工物という2種類の物質の総量が逆転する転換点を迎える。 人間が生み出した人工物(人為起源物質)の総量が約1兆1,000億トンに達し、地球上の生物の量を上回った(『Nature』21年12月9日論文)。 生物量(水分を除いた乾燥重量)には、植物、動物、微生物など、生きているあらゆる有機体の重量が含まれる。 20世紀初頭には人工物の量は生物量の3パーセントにすぎず、この100年余りの間に急激に増加、年間300億トンずつ生産されている推算。 生産量が急激に増えただけではない。使用価値がなくなったものは、再利用可能でない限り、ただ廃棄されるようになったのである。言い換えれば、そうした人工物が蓄積されていく一方で、人間は自然界の生物を着々と消滅させ、いまや両者がほぼ同量になってしまったのだ。 このペースが続けば、20年後には人工物量が生物量の3倍近くに達する。 人工物の大部分を占めるのが建築資材。コンクリートを筆頭に、砂利などの骨材を含む建築資材が第2次世界大戦後に急増し、人工物のほとんどを占める(地球全体の数字)。 世界各地で生活水潤上がり、スマートフォンからクルマまで、さまざまなモノをどんどん買うように。使われているものと廃棄されたもの、リサイクルされたものを含め、プラスティックの量だけでも80億トンにのぼる。これは地球上にいる動物の総重量の2倍にあたる。 映画マトリックスでは、人間はある場所にやってくると増殖を繰り返し、ついには「あらゆる天然資源を使い尽くしてしまう」。つまり、ウイルスみたいなもの。 人工物のこうした急激な増加は持続できるものではない。どこまでくれば限界なのか正確にはわかっていない。 人類は弱毒化するのだろうか? Read more
Nature Index 2021 - June 01, 2021 Nature Index 2021 で東京大学が世界8位、素晴らしいですね。 1位は中国科学院、オックスフォードは東大に続く9位、ケンブリッジの10位よりは上でした。 "UTokyo ranks eighth in Nature Index for share of research output" June 1, 2021 Read more