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Showing posts from July, 2021

学部と大学院

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  オックスフォード大学が世界一の理由を知ってる? オックスフォードでも学部と大学院は大分事なり、昔は自国生中心の学部至上主義で、大学院は少数のドクターを除き外国人に箔付け用学位を1年で発行するというビジネスモデルだった気がします。今は大学院生の数も存在感も上がってきて相当変質しており、それも伴って5年連続世界一になっているのだと思います。歴史がありながらも変化し続けれる事が最大の強みでしょう。 経験しないと伝わらないと思いますが、学部の教育の特徴はチュートリアルであり、ビジネススクールの教授陣を見てても、オックスフォードの学部出身者はそれ以外の教授とDistinctiveに違う特徴を感じます。 「オックスフォードで人文系科目を専攻する学生は大概、ほとんど講義を取らず、ほとんど講義に出席もしない」、「その代わりに、学生はほとんどの時間を、専門のチューターとの週一、1時間の個別指導「チュートリアル」に向けた準備の独学に費やす。だからオックスフォードの学生は知識を「導かれる」というより「案内」されるのだ。」 チュートリアルのない大学院の授業を受けていて、学部のチュートリアルは本当に贅沢な教育機会だったのだなと痛感してます。ビジネススクールは70名強が今はハイブリットで講義を受けてますが、大人数でのディスカションには限界もあり、途中でブレークアウトしてグループディスカション等ありますが学生同士だけ。専門家と少人数でディスカションする事との比較にはならない。それに対し学部のチュートリアルは独学を案内してくれるという手間のかかる贅沢な教育でした。 ビジネススクールは人数が多いので工場のような印象ですが、カレッジは家に相当します。学部でのチュートリアルはカレッジで行われるので家への帰属意識が強いですが、大学院だとカレッジでの教育がなく特にビジネススクールはカレッジの歴史やディナーをマーケティング目的でアピールしますが、実際にはカレッジとの関わりを持つ余裕が殆どない印象があります。 大学院でも、学部生の習性もあってか、ありきたりの講義やハーバードのケースとかは個人的には全くつまらず苦痛すら感じてしまい、唯一嬉しいのは独自の深い洞察から学問やテーマに関する興味や探究心を掻き立てる気付きを与えてくれる先生です。そのような先生はオックスフォード学部出身者が多い気がしますが、その気付き

米国の連携TLO

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  米国の15大学(カルテク、ブラウン、コロンビア、コーネル、ハーバード、ノースウェスタン、プリンストン、イェール、UCLA、UCバークレー等)が物理科学分野の知財ライセンス・TLO業務を2020年9月稼働のThe University Technology Licensing Program (UTLP) に集約。 Universities seek to ease the technology licensing process (Physics Today)

オックスフォードとケンブリッジのライバル関係は今やどこまでお金に卑しくなれるかを競う段階に

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  問題がある人や組織からの資金をどこまで受け入れるかの問題提起をする記事「 The real rivalry between Oxford and Cambridge is how low they can go for money 」。 ケンブリッジのドバイや中国からの献金が批判されています。

Q'sグローバル・エグゼクティブMBAランキング2021:オックスフォード5位

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  今年のQ'sグローバル・エグゼクティブMBAランキング2021で、オックスフォードが世界5位になりました。シカゴ、INSEAD、ロンドンやコロンビアよりも評価が高いのは快挙では。特に14位のケンブリッジを大きく引き離したのがなによりです!

Fyusion, Inc.

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  3D画像技術の Fyusion, Inc. 共同創業者Radu.B. Rusuの インタビュー記事 。 「ロセンに会いに行くため、2012年、私は後にFyusionを共同創業するスティーブン・ミラーと共に来日しました。滞在中、日本の投資家向けにデモンストレーションを行いました。そこに、MUJINの初期投資家であるUTECのTed山本氏がいたのです。」 Fyusion社は、UTECで2014年にシード投資したサンフランシスコのスタートアップ。最大手VCの NEA からも共同出資を受けて、2020年に Cox Automotive社に買収 されたUTECの米国の成功案件になりました。 著名なロボット研究者だたRaduとの出会いは、UTECの投資先で知能化産業用ロボットを開発する Mujin, Inc. の協力先だったRadu達が2012年に来日した際に、 Mujinの滝野CEOと魯仙CTOがRaduを UTECのオフィスまで連れてきたのがきっかけです。 その時彼は築地にマグロの3Dデータを撮りに行くと言っていました。東大の岡田先生からも彼はcrazyなので絶対大丈夫とお墨付きを頂いていました。 その後、起業の相談を受けて共に事業を構想し2014年にUTECからリード投資家としてシード投資をして2020年末まで取締役を務めました。 UTECで投資をしたFyusion社もMujin社も大きく成功しましたが、今後のさらなう成長を楽しみにしています。 2017年1月20日、今はなき本郷「 白糸 」でFyusionとMujinの創業者たちでロボット談義