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Showing posts from April, 2022

イノベーションの不確定性原理 Uncertainty Principle of Innovation 不確定な世界を生き延びるための進化論

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イノベーションという人類の進化のプロセスに携わるVCとしての思想をまとめた新刊『 イノベーションの不確定性原理 Uncertainty Principle of Innovation 不確定な世界を生き延びるための進化論 』が5月6日に発売されることになりました。 <以下、 Amazon の紹介ページより転載> イノベーションは一人の天才による発明ではない そもそもイノベーションとは何を指しているのか、 いつどこで起き、どのようなプロセスをたどるのか、誕生の仕組みをひもといていく。 移動・輸送の革命や電気・通信インフラの進化、インターネットやスマートフォンの普及と、 人々の生活は数々の変化をし続けてきました。 人類は危機に直面するたび、科学や技術を駆使して生き延びようとしてきたのです。 ビジネスの世界においてイノベーションは未来を切り拓くものであると考えられ、 政府や多くの企業が変革を起こそうと取り組んでいます。 しかし、イノベーションとは何なんなのか、実態はいまだ分かっていません。 一人の天才的な人物の発明によって起きるとも考えられていますが、 実際には単なる発明ではなく、それを社会に浸透させ還元していく 長いプロセスを指すのです。 その仕組みが分かれば、次はどこからどんな新しい科学技術が誕生するのかを 想像することができ、社会に大きな変革を起こすための真の近道になるはずです。 本書では物理学とビジネス双方の知見をもつ2人の著者がこれまで重ねた議論を まとめています。 イノベーションを創出し、不確定な時代を生き延びるためのヒントを与えてくれる一冊です。 【目次】 はじめに 第1章 イノベーションとは何か ――単なるアイデアやひらめきではなく、社会に実装され構造化されてはじめてイノベーションになる イノベーションという進化のプロセスが始まった 単なる発明ではなく社会そのものが変わっていく イノベーションとはどういう歩みなのか ライト兄弟が飛ばなくても誰かが飛んだ 100年以上かけて実用化されたLED照明 人間バージョンの自然淘汰 進化して生き延びるか、絶滅するか 多くの参加者と参加できる環境が必要 第2章 何がイノベーションを可能にするのか ――不確定な世界で必要なのは無数のトライアンドエラーである 生き延びたものが勝者になる 世界は不確実ではない。不確定だ 量子力

東京大学が官僚から起業家の養成に舵を切る

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  2022年度の東大藤井総長の入学式での 式辞 が衝撃的でした。 日本の官僚を養成する大学として設立された東京大学が、起業家の養成に舵をきるというメッセージが出されたのは、これからの日本という国が大きく変革する歴史的ターミング・ポイントだと思います。 東大関連ベンチャーの支援に向けた取組みを積極的に進め、2030年までにその数を700社にするという目標を掲げています。なぜ、私たちはいま、起業にスポットライトを当てているのでしょうか。 まさにいま、大学や研究機関において開発された先進的な技術を実用化して、企業の利益のみならず、社会における大きな問題の解決に結び付ける、ディープテック型と呼ばれるベンチャーの支援が、強く求められています。

子供のように考える:オックスフォード大学で教わる5つの考えるスキル

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Jesus Collegeの政治学のチューターがオックスフォード大学の学部生に教える5つの考えるスキルを解説 しています。特に1つ目はとても大事で、自分自身も唯一学んだことかもしれません。他人の知識や意見をオウムのように繰り返す能力は、自分が他人に便利に操られる道具としての優秀さを示すもので、賢さではありません。人々が知らないことを恥じずに失敗を恐れずに自分の頭で自分の為にゆっくり考える力を持つことが、独裁者や権力による洗脳や支配に対抗する唯一の手段ともなります。このスキルを授けるのが人類文明を支える最も大事な教育なのだと思います。又、博士や専門家と言われる人は自身の権威を守りたいがあまり、自由に疑問をもつことができなくなる印象がありますが、専門家でも専門以外の知らない事の方が多いわけで、常に子供のように疑問を持つ自由を忘れないようにしたいものです。 以下、 Matt Williams博士 の解説となります。 考えるスキルは訓練で身につける事が可能なもので、生まれつきの能力ではありません。なので頭が良くないからと諦める必要は全くなく、これらの能力は練習すれば身みつけることができるのです。 1. Meta Cognition(考えることを考える) まず考えることについて考えることです。 オックスフォード大学の入学試験のインタビューで、星条旗を見せて何が観察できるかを問うテストがあります。 典型的な受験生は試験官が星条旗に関する知識や事実を知っているかを確認しようとしていると想定して答えてしまいますが、オックスフォードの試験官は受験生個人が何を見ているかに関心があります。 多くの場合、人々の考えるスキルは誰かの考えの受け売りでしかなく、自分自身の考えではないことが問題なのです。 多くの受験生は星条旗を見て50の星と13の横縞があると答えますが、これはそのように他人から聞いた為である。インタビュー時間内に自分で数えて観察する事はほぼなく、従いこれは自分のユニークでオリジナルの観察ではなく他人の知識の派生でしかありません。 人生で遭遇する多くの物事を私たちは他人の目を通じて見てしまっています。誰かから星条旗には50の星があると知っていなければいけないと教えられたから。その為、誰かから星条旗について聞かれたら自動的に口にしてしまうように殆ど条件付けられているとも言えます。なの

2022年度入学式

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もう4月1日で入学式なのですね。 柳井さんの祝辞を拝見しましたが、素晴らしいですね。 人とは違う、誰もやらない事をやる 権力におもねるのではなく学問の自由と独立を大事にする 在野精神とは、一言でいえば、自らの出世やお金や権力の為ではなく世の中の人々の為に働くということ。そのような早稲田の精神が自分に大きく影響 ユニクロが目指すのは服の民主主義の実現で、人々の為に働くこと会社をより良くする為に働く事が大事  人が生きていく上で最も大切なのは使命感をもつこと 自分にしかできない自分の人生を思いっきり生きてほしい 失敗は恥ではありません、その経験に学んで改めて挑戦する 早稲田の在野精神を学んで欲しい 確かに、独裁者は160万円の高級ダウンを着ますが、ユニクロは着ませんんね。あまねく人に商品とサービスを届けるのも民主主義であり、それもイノベーションの本質なのだと思います。 後、今年からこちらの本が新入生全員に配られるとのことで読みたいと思います。 自分も新入生と同じ気持ちになりました。 ご入学おめでとうございます。